人間関係が理由で仕事を辞めたい、なんて甘えているみたいで情けない…。
そう思ったことはありませんか?私も同じような思いをしたことがあります。
いつも先輩の顔色を伺いながら仕事をするのは、とても辛いですよね。
自分の力を存分に発揮できないのも悔しいです。
朝、仕事への身支度をしていると涙が出る…電車に乗れない…そんなふうになるまで、自分を追い込む必要はないですよ!
まずは少し立ち止まって、これからどうするかを一緒に考えていきましょう。
- 人間関係が原因で退職したいと思った時にまずすること
- 仕事を辞めたいと思っているときに受けてほしいストレスチェック
- 仕事を辞めたいけど次がないと悩んでいるときの対処法
- 転職エージェントの活用方法
この記事を読むと、職場のお局さんとの人間関係に悩んで退職を考えているときに、どんな対応ができるのかを知ることができます!
まずは、人間関係が原因で退職することは甘えなのか?ということについて一緒に見ていきましょう。
以前OL→現在ライター。お局にいびられて退職してしまった過去の経験を教訓に、今現在お局に困っている方の助けになる情報の発信をしています!
掲載する情報は筆者の経験談だけではなく、参考文献や参考図書の内容を参考にし、正確な情報をお届けすることを心がけています。
もくじ
人間関係が原因で退職するのは甘えなのか
職場の人間関係がきっかけで退職をしたいと思うことは果たして甘えなのでしょうか?
一番大切なのは「自分はどうしたいのか」自分の軸で考えて、判断することです。
人間関係がきっかけで仕事を辞めたい!と思ったら、まずはその気持ちを認めて、冷静に今後について考えてみましょう。
退職を決断する前にできることはたくさんあります!
まずは次のことについて整理してみましょう。
- 感情の整理をしよう
- 他の解決策はないか
- 限界を迎える前に逃げることも大切
早速、ひとつずつ見ていきます。
感情の整理をしよう
まずは、落ち着いて自分の気持ちを整理するところから始めましょう。
退職したいと思う理由が、人間関係だけに限らないこともあるからです。
仕事で限界を感じるときには、人間関係だけでなく以下のような原因が絡んでいる場合があります。
- 担当業務の適性
→担当している業務が得意なのか、不得意なのか - 業務量
→業務量が多すぎたり、少なすぎることはないか - 労働時間
→残業など長時間労働をする環境になっていないか - 部署全体の雰囲気
→忙しい部署だと指導する側も精一杯でコミュニケーション不足になりがち
あなたが退職したい!と思う理由はどこにあるのか、人間関係以外の原因も考えて見ることが大切です。
そうすることで退職以外の選択肢も考えることができ、早まった判断をして後悔することを防ぐことができますよ。
他の解決策はないか
落ち着いて自分の感情を整理できたら、次は退職以外の解決策がないかを考えます。
例えば、部署異動や休職など、転職をせずにできることがあるかも。
自分が置かれている状況で、どんな解決策があるのか分からない場合は、相談窓口を利用するのもひとつの方法です。
こちらでは、厚生労働省の総合労働相談コーナーと法務省の常設相談所についてご紹介します。
◾️厚生労働省の総合労働相談コーナーhttps://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
厚生労働省の総合労働相談コーナーでは、職場のトラブルについて、対面または電話で予約なしに、無料で相談することができます。
職場の人間関係、いじめ、嫌がらせについても相談でき、相談者のプライバシーにも配慮した対応を行っているので、安心して相談することができます。
◾️法務省 みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル)https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken20.html
法務省の常設相談所では、差別や虐待、ハラスメントなどいろいろな人権問題について電話で相談ができます。
電話すると最寄りの法務局につながり、法務局の職員や人権擁護委員が対応してくれます。
こちらでも相談者のプライバシーはちゃんと守られているので、安心して相談できます。
それでも、「誰かに相談してみたいけど、公的な機関への相談は気が引ける…」なんて思う方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
職場でお局さんから理不尽な対応を受けたときに、お局さんをギャフンと言わせる方法やスルーする方法についてご紹介しています!
限界を迎える前に逃げることも大切
体調や精神面に影響が出てきている場合、それは心と体が限界を超える一歩手前です。
限界を超えてまで、我慢してその環境にい続ける必要はありません!
「感情の整理も、他の選択肢も考えてみた。だけど、もうお局さんとの人間関係に耐えられない。食欲もないし、毎日通勤中に涙が止まらない」
限界を超える前に、環境から逃げ出すこともときには大切です。ここまでよく頑張ってこられました!
ちょっと休んで、どんな方法があなたにとっていいのか、考える時間を作ってみるといいですよ。
以上、人間関係が原因で退職しようとするときにまずできることについてお伝えしました。
次は、仕事を辞めたいと思った時にまずしてほしいストレスチェックと、ストレス度が高かったときに何をすればいいのかをご紹介します。
仕事辞めたいと感じてるあなたに受けてほしいストレス診断
「職場のお局さんとの関係がストレスになっているのは事実。仕事を辞めたいと思っているけれど、自分の心と体はどんな状態なんだろう?」
まずは、ストレスチェックを使って、現時点でご自身が職場で感じているストレスレベルを知りましょう。
こちらのストレスチェックは厚生労働省が紹介しているもので、5分でサクッと職場でのストレスレベルを測ることができます!
◾️厚生労働省 5分でできる職場のストレスセルフチェックhttps://kokoro.mhlw.go.jp/check/
もしチェックをした結果、ストレス度が高かった場合、こんなことをしてみてください。
- ストレス度が高い場合は、医師の診察も考える
- 失業保険の受給スピードが変わる
早速、ひとつずつみていきます!
ストレス度が高い場合は医師の診察も考える
診断の結果、職場でのストレス度が高レベルの場合、無理をして働き続けている可能性がとても高いです。
責任感が強く、「頑張りたい、頑張らなきゃ!まだやれる!」という気持ちが強い人ほど、自分の感じている痛みやストレスを押し込もうとする傾向があります。
その結果、気がついた時にはどうしようもないくらい、自分自身を痛めつけてしまっている、ということも…。
心当たりがあったら、まずは医師の診断を受けてみてください!医師に話すことで今の状況を客観的に知ることができますよ。
私も以前、上司から的外れで長時間に渡る叱責を繰り返し受け、自分の業務は残業で長時間にわたって対応。
そんな生活が数ヶ月続いたことがありました。
「まだやれる」と思いながら毎日なんとかやり過ごしていましたが、突然の不眠、めまい、精神的な不安定さ……最終的には電車に乗れない、上司の声を聞くと身動きできないという状況になりました。
心身にさまざまな影響が出てきたところで、ようやく受診。
その結果、うつ病と診断されました。
自分を押し込んで頑張ってしまいがちな人ほど、「普段と何か違う」と感じた時点で医師の診察を受けてみてください。
「辛い」という思いに蓋をする必要はありませんよ!
これまでよく、頑張ってこられましたね。今はひとりで踏ん張るのではなく、医師の力を借りるときです。
今のご自身の状況について、少しずつでもいいので医師に話してみてください。
風邪を引いたら内科にいくように、心の不調も早めの受診が大切です!
失業保険の受給スピードが変わる
医師への受診は、自分の状況を客観的に知るためだけでなく、万が一退職した場合、失業保険の受給を受けるときに必要となります。
うつや精神障害がきっかけで退職した場合、失業保険を早く受けられるケースがあるからです。
通常の自己都合での退職の場合、失業保険の受給は申請から3ヶ月の待機期間が必要となります。
しかし、体力面や病気をきっかけに離職した場合、特定受給資格者として認められるため、待機期間を待たずして失業保険を受け取ることができます。
その認定のために医師の診断が必要になるのです。
失業保険の受給スピードについては、こちらの記事に詳しくご紹介しております!よかったら、合わせてご覧ください。
以上、仕事を辞めたいと考えているあなたにおすすめのストレスチェックと、ストレス度合いが高い場合の対応方法についてお伝えしました。
客観的なチェックと医師への受診で、自分の状況をちゃんと知ることができます。我慢をしすぎず、まずは受診してみてくださいね!
次は、仕事を辞めたいけれど次がないから辞められない、と悩んでいるときの解決方法についてご紹介します。
仕事を辞めたいけど次がないと悩んでる場合
次の仕事が見つかっていないと退職を踏み切るのはとても勇気がいりますよね!
しかも、お局さんとの関係で心身すり減らしている中で、転職活動を両立する気力もない、そんなふうに思う気持ちもよくわかります。
こちらでは、仕事を辞めたいけれど次がないと悩んでいるときの解決策をご紹介します。
ご紹介する解決策は次の3つです。
- 部署移動ができないか相談する
- 休職もある
- 転職エージェントに協力してもらう
早速、ひとつずつみていきます!
部署異動ができないか相談する
転職をすることに踏ん切りがつかない場合は、部署移動ができないか相談するのも方法のひとつです。
部署異動を希望するときには、以下のことを意識して上司に相談してみてください。
- 自分のスキルを今は活かしきれておらず、異動希望先の環境のほうがより活かせること
- 異動先の部署でより身につけたいスキルがあること
- 今後の自身のキャリアイメージがあり、それに向かっていきたいこと
人間関係に悩んでいるから異動したいのではなく、あくまでも前向きに異動したいと伝えることが大切です。
部署異動をすると転職せずに違うキャリアを歩めるし、これまでの社内評価を移動先でも活かすことができます。
しかしその一方で、人間関係が理由で異動をした場合、移動先の人間関係に馴染めない可能性や、給与や待遇が変わる可能性があることも、意識しておきましょう。
休職もある
どうしても、心身ともに不調が続くようであれば、思い切って休職をすることもひとつの方法です。
心身万全ではない状態で無理をし続けると、さらに症状が悪くなることも…
多くの会社では、休職をする際には医師の診断書が必要となります。
まずは医師に受診し、診断書を受け取った上で、会社に休職したいことを相談しましょう。
合わせて事前に会社の休職制度を確認しておくことも大切です。
休職時の給料は?
休職期間中、会社には法的に給与を支払う義務はないため、休職中の社員に給与を支払う会社もあれば、そうでない会社もあります。
休職時の給料については職場によって規定が違うので、休職を申請する前に確認してくださいね!
また給与についてだけではなく、社会保険料についても確認が必要です。
社会保険料は、休職中であっても免除されないため支払う必要があります。
こちらも会社によって支払い方法が異なるので、人事の指示にしたがって対応してください。
これは私自身の経験なのですが、急激な体調不良で休養を急いだため、事前に人事規定を確認できないまま休職をしました。
その結果、休職してから人事からの案内で給与や社会保険料の対応方法を知ることになってしまいました…。
休職中に経済的な補助があるか知っておくと安心して休むことができるので、事前に少しでも確認できていたらよかったなと、少しだけ後悔しています。
転職エージェントに協力してもらう
すぐに転職をするのが難しい場合でも、転職に必要な情報を事前に調べることはできます!
ハローワークや転職エージェントを使うと、求人情報だけでなく転職に必要な知識も得ることができるのでおすすめです!
特に転職エージェントでは、ハローワークに掲載されていない求人情報も扱っています。
まずは情報収集から始めたいと思っている方は、転職エージェントへの登録をおすすめします。
すぐに転職をしない場合でも登録だけして、情報収集できるのも魅力的ですよ!
実は転職エージェントを利用する人の中には、人間関係がきっかけで退職し、転職を希望している利用者がたくさんいます。
転職エージェントを利用して、転職活動を行うことはこのようないいことがありますよ!
- 転職したい気持ちや背景などもしっかりヒアリングしてくれる
- 各企業についての情報が豊富
- 人間関係がいい職場に出会い転職できたという利用者もたくさんいる
次の職場でもまた人間関係で苦しむことがないように、企業の情報をたくさん持っている転職エージェントを利用して、転職活動をスタートさせるのはとてもおすすめです!
⇨「職場の人間関係が理由で転職したい人におすすめの転職エージェント」記事を見てみる
まとめ
以上、職場の人間関係に悩んで退職を考えているときに、どんな対応方法があるのかをご紹介しました。
今、「まだなんとか頑張れる!頑張らなきゃ」と自分を追い込んでいませんか?
人間関係がきっかけで退職を考えることは、決して甘えではありません!
心身になんらかの症状が出てきているのは、無理をして頑張っている証拠です。
自分を痛めつけてまで、変わらない環境で頑張り続ける必要はないんです!
中には我慢に我慢を重ねた結果、病気になってしまい、退職に追い込まれてしまった人もたくさんいます。
心身ともに健康に働ける場所で働くことがとっても大切。
辛いと思ったら、まずはストレスチェックや、医師の受診など、ご自身の状況を客観的に確認する機会を作ってみてください。
辛さを認めることは、弱さではありません。
休職して少し立ち止まってしっかり休み、元気になることも必要なこと。
環境を変えることは確かに怖いし、勇気がいります。
ですが、あなたを必要としている会社は、今の会社だけではないはず!あなたの活躍を待っている会社がたくさんあります。
あなたの周りには今の環境を変えるための方法がたくさんあります。
まずはゆっくり心を落ち着けて、自分がどうしたいのかをしっかり考えてみてくださいね。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!